健康寿命をいかに延ばすかということは、人も動物でも重要です。
テレビでも色々やっていますよね。僕の親もよく見ています。
ちなみに、人での“健康寿命”は73歳前後だと言われています。
人生働きつめた後のゆとりある時間は意外と限られており、また、親孝行できる時間というのも、思ったより長くはありません。
今のうちにしかできないことは、意外とたくさんあるのかもしれませんね。
健康寿命を延ばす方法というのは、たくさんあると思います。
運動したり、食事内容を見直したり、お酒、たばこを控えたり。
サプリもよくテレビで紹介されていますよね。本当に効果のある、科学的根拠のあるものは実は少ないのですが。
ペットを飼うことで寿命が延びる、なんて報告も実はあるんです。
そこで、今回は動物を飼うことのメリットについて、獣医師の立場から解説したいと思います。
まずは、この報告。
「Dog Ownership and Cardiovascular Health: Results From the Kardiovize 2030 Project」
無作為に選ばれた1769例(うち42%がペットを飼育)の上記の研究では、ペットの飼い主は、身体活動、食生活、血糖値、喫煙においてより理想的であり、心血管疾患のリスクが低く、犬の飼い主でより傾向が強かったことが報告されています。
続いて、
「Dog ownership and the risk of cardiovascular disease and death – a nationwide cohort study」
全国的なコホート(n = 3,432,153)で最大12年間の追跡調査を行った、犬の飼い主と心血管疾患との関連を示す上記の研究でも、犬の飼い主の死亡リスクが低下することが明らかにされています。
(犬を飼っている世帯(13.1%)で死亡リスクは、単身世帯:33%、多人数世帯:11% 低下、心血管疾患による死亡リスクは、単身世帯:36%、多人数世帯:15% 低下)
ペットを飼うことによって生活習慣は自ずと改善されるのでしょう。
特に犬では散歩によって飼い主の運動にもつながります。
その他にも、やはりペットの癒し効果、幸せホルモンのオキシトシン分泌によって、ストレス社会における生活の質が向上する、ということも関係しているのかもしれません。
「病は気から」という言葉もありますよね。一理あると思います。
いかがでしたか?
大半のサプリよりもペットを飼うことの方が健康につながるかもしれません。
といっても、なかには動物が好きではない方もいますので、動物が好きで、動物を飼うことに対して責任をしっかり持てる方におすすめする長生きの秘訣でした。
埼玉県川口市のハーブ動物病院より
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