こんにちは。
ハーブ動物病院です。
当院の看板犬で僕の愛犬まつり(ミニチュアシュナウザー、♀、4才) が突如チェリーアイを発症してしまいました。
チェリーアイとは
目頭にある瞬膜(第三眼瞼:下図)の瞬膜腺が何らかの原因で突出した状態をいいます。
もともと眼球を物理的に保護する他、全涙液の30%程度を担っているため、可能な限り、温存する治療を行います。
早期の場合、内科的に対症療法を行い、改善がなければ、外科的に整復(ポケット法+アンカー法)する必要があります。
まつりをすぐさま検査しました。
眼の一般検査:視覚異常認めず、瞬膜線突出と結膜充血
眼脂の細胞診:炎症細胞と細菌を認めた
眼圧検査:基準値範囲内
フルオレセイン試験:陰性
シルマー試験:基準値範囲内
治療:生食による眼の洗浄と消毒(ヨード系)の点眼、ステロイド点眼の内科治療を先行し、改善がなければ外科的整復
治療後(24時間後):無事に改善
まつりの一番の魅力であるお目々がきれいに元に戻りました。
一安心です。
まだ、粘性の眼脂があるため、念のため1週間は治療を継続します。
今回は何かしらの原因で眼球に感染と炎症が起き、瞬膜にあるリンパ節が腫大したことでチェリーアイ(瞬膜腺の突出)が発症したと思われ、このような場合は、内科療法で良くなる場合が少なからずあります。
以上です。