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猛禽類の上腕骨開放性骨折

こんにちは。

ハーブ動物病院です。


今回は猛禽類の上腕骨骨折について症例の紹介をします。


症例:カラフトフクロウ、8歳3ヶ月齢、900g

主訴:壁にぶつかってから翼が動かない

すでに視診の段階で、骨折端が皮膚から飛び出ており、骨折が疑われました。


x線検査:右上腕骨の開放性らせん骨折


治療:創外固定

鳥類の骨は含気骨のため、十分な強度を得られず、治療が難しいと思われましたが、レジンを用いたピンとワイヤーで仮固定しながら、創外固定を併用しました。

創外固定をする際も骨が粉砕しないように注意が必要です。

また術創内もポビドンヨードで十分に消毒して感染を予防しました。

術後は、脇の部分がすれないよう包帯を十分に巻き、自傷させないように保護しました。

3日間の入院後、無事に退院となりました。


内服の継続と包帯交換を定期的に行い、2〜4週間に一度経過チェックしました。

術後は特に感染等問題も起きず、術後3ヶ月で、無事に骨が癒合したことを確認し、創外固定を外しました。

長期戦でしたが、無事完治してくれて何よりです。


以上です。

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