こんにちは、獣医師の竹田ともみです。
当院の近くには桜や菜の花が咲き誇る川沿いがお散歩スポットのわんちゃんが多く、愛犬まつりも休みの日には一緒に桜を見たり、川に住むカメを探したり、鷺を見たりしていました。そんな素敵なお散歩スポットですが、気をつけなくてはいけないのが「レプトスピラ」です。
レプトスピラとは…
ネズミなどの野生哺乳動物が保菌
尿とともに細菌が排出され、川や土壌が感染源となりうる
ヒトやイヌなどは、 レプトスピラを含む尿との接触、あるいは尿に汚染された水や土壌との接触により偶発的に感染する
8-11月がピークであり、アジアでは特に台風や洪水後の発生が報告されている
ここにも記載があるように犬だけでなく、人にも感染の恐れがあるのがレプトスピラの恐ろしいところです。感染を起こすと発熱、倦怠感、食欲不振など非特異的な症状を示し、最悪の場合は死に至ります。
夏場の感染が多く報告されており、夏休みに愛犬と一緒に海や山などのキャンプ等に行く子はもちろんのこと、お散歩に行くだけでも感染のリスクがあるため予防する必要があります。レプトスピラを予防できるのは8種または10種混合ワクチン、もしくはレプトスピラ単独ワクチンです。
「大切な家族を感染症から防ぐためには、正しい知識と予防から」
現在はまだお家で過ごす時間が多いと思いますが、外に出かけられるようになった時の準備をしておくことも大切ですね。
去年の今頃の写真です。楽しそうに微笑む幸助。
ノミダニもしっかり予防して、早くたくさんお散歩に行けますように。
予防や健康診断については当院ホームページ、もしくはスタッフにお気軽にご相談下さい。
埼玉県川口市のハーブ動物病院より